中村文則をまず読んだ。
ちょっとプロットが透けて見えすぎるけど。
まあ自然主義とかマヤカシだからそれは構いませんけど。
暗い小説だけど大衆受けしそう。
赤目四十八滝心中未遂と比べてしまえば、ちょっとライトめな気がする。
比較の対象が相応しくないかもだけど。
なんだかんだいって、根源的にはまだ幸福の可能性を手にしてる。
ハッピーな作品とも言えるかもしれない。
次に花村萬月を読んだ。
巧みです。
知的な細部描写(伏線をあからさまにそれと気づかせない細心さがある)が
知的な主人公朧にマッチしてる。
主人公が全て説明してくれる(何しろ彼は知的なので)。
もっと馬鹿な主人公の話とか見てみたい、が
そもそも
自意識の強くない愚鈍な主人公の小説とか成立しない?ひょっとして。