おとつい展覧会はしご三つ。

想像したよりたくさんの作品が見れた。
わりと有名作品もいくつかあり。
教科書的な展覧会だったけれども。
江戸琳派が多めであまりたくさん見たことがなかったので
まあよかったかな。
あとスペースの関係かもだけど
美術館よりもガラスケースのなかが狭くて
その分近くで見れたのは満足。
近寄れないってのは日本画の不利なとこだね、ほんと。

九谷っていまだに起源の場所がはっきりわかんないっていうのは
ちょっと驚き。
古九谷の中でも、黄・青・緑を中心に
原色の鮮やかなコントラストを見せる青絵が
近世初期の金碧障壁画と似てるっていうのを
実際隣に並べて実感させてくれる。
あと発掘陶片と完品も並べてみせる。
でも陶片は断面の素地から長年水を吸って
かなり色あせていて
絵に比べてわかりにくい焼き物の経年変化が実感できたかな。
食いしん坊は食べ物を想像で載せてみた。
うまそう。。。
またちょっとしたゆがみがあるのがすごく愛したくさせるね。

幅5ミリくらいの竹簡になにやら
書いてある。
長沙市の近くの王族の墓からでたもの中心。
おいしい米の料理法とか
医学関係とか戸籍とか
エロ関係とかの情報がみっちり書いてある。
でも漢の紀元前2〜300年の竹簡が普通に存在
してることそのものが驚きだね。
中国ってやっぱ広くて深いよ。
書体は隷書っぽい。
時代がくだると行書草書になって最後に楷書
隷書に鳥の足とかの要素を加味した装飾書体がすごく美しい。
ちょっとヒエログリフみたいだった。
すごく細かい文字を筆で装飾体で描く中国人は
そりゃああんな細かい中国画をかくに違いないわ、と実感。