早速メモ。
関屋隻・澪標隻は相似形。モチーフの配置も共通。
−山の稜線・海岸線
−山の右端の連なり・海岸の白砂
−関門・鳥居右手の人の列
−関門左の小屋の屋根のライン・鳥居の左手の童の並び
−太鼓橋の湾曲・左端の山でありかつ牛車の引き手の湾曲
−第三扇の山裾の三つの岩・二本の松の間にいる三人の貴族
−第三扇手前の小岩・第四扇中央下の童
−源氏の牛車の前の人物・源氏の牛車の前の人物
−槍?道具を持つ男・槍?道具を持つ男
とすると左隻澪標図は右隻関屋図に比べやや左方向に詰まっているということになるね。これは右上に何も描かない関屋に比べ澪標図は明石の船を絶対描かなきゃいけないことに起因するんだろう。
これは客観的に言えるだろう。そしてすでに言われているかも。
次回は各隻における繰り返しについて。